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「小室問題」によって世論の逆風に晒された秋篠宮家。その自由な教育方針は、悠仁さまの将来にも影を落としてしまうのか。「筑波大学附属高校」進学が取り沙汰されるなか、再び「皇室特権」批判という火種が燻り始めている。

「すでに生徒たちの間では“この春に悠仁さまが入学されるらしい”と噂になっています。“将来の天皇陛下”が後輩になるかもしれないということで、色めき立っている女子生徒も少なくありません」

そう明かすのは「筑波大附属高校」の関係者である。本格的な受験シーズン到来を前に、秋篠宮家のご長男・悠仁さま(15)の進学先選びが注目を集めている。

現在、悠仁さまが通われているお茶の水女子大学附属中学校は、高校から女子校となってしまうため、外部に進学せざるを得ないのだ。皇室ジャーナリストは次のように語る。

「多くの宮内庁幹部は、せめて高校からは学習院に通って頂きたいと考えています。学習院はもともと皇族や華族のための教育機関で、その子孫に当たる現在の一部の生徒にも、皇室をお守りする“藩屏(はんぺい)”としての意識が受け継がれている。

悠仁さまにはそうした環境で生涯のご学友やお妃候補と巡り合って頂きたい、と。ただ、秋篠宮さまは高校時代に他の大学への進学を希望されていたものの、上皇さまのご反対に遭って学習院大に進まれました。

そのため、お子さまたちには自分の希望する学校で、好きな勉強をしてほしいとの思いを強くお持ちなのです」

そうした経緯もあり、かねてより学習院以外の進学先が取り沙汰されてきた。

本命は筑波大附属

悠仁さまとキコさまがお忍びで文化祭を訪問されたことのある「渋谷教育学園渋谷高校」もそのひとつ。共学では都内でも指折りの進学校だ。また、「東京農業大学第一高校」も候補に挙げられた。

「秋篠宮さまは2008年から東農大の客員教授を務められ、キコさまの弟・川嶋舟さんも准教授として勤務するなど、ご家族との縁が深い。悠仁さまご自身も生物学に強いご関心をお持ちなので、有力候補と考えられてきました」

しかし、目下、本命視されているのは“筑附(つくふ)”の通称で知られる「筑波大附属高校」に他ならない。

鳩山一郎元総理や旧三菱財閥の岩崎家の子弟、各省庁の次官経験者に加え、文豪・永井荷風も卒業生に名を連ねる全国屈指の名門校である。文京区大塚に校舎を構え、お茶の水中学とは通りを挟んで向かい側の場所に位置する。

「キコさまは悠仁さまの通学時の安全にお心を砕かれ、警備当局にも忌憚(きたん)のないご意見を仰ってきました。その後、大塚署は警備体制を強化。

キコさまも納得されたことで、同署は警視総監賞を授与されています。筑附であれば現在と通学ルートを変更する必要がなく、警備環境も整っているのでキコさまもご安心なのではないでしょうか」(同)

伝統の“院戦”

悠仁さまの進学先としてにわかに脚光を浴びる“筑附”。精神科医で受験アドバイザーの和田秀樹氏によれば、

「一流の進学校であることに加えて、生徒の自主性や創造性を尊重するのびのびとした校風が特徴です。現在、中高一貫の有名進学校の多くは、大学受験を勝ち抜くためにカリキュラムを先取りして教えています。

しかし、筑波大附属高校では学年ごとのカリキュラムに沿って指導するため、高校からの入学者でも授業についていきやすい。その代わり、ひとつひとつの学習について深く掘り下げることを重視しています」

実際の学校生活について、同校から東大へと進んだ、山口真由・信州大学特任教授はこう振り返る。

「授業は詰め込み型ではなく、生徒の考える力を伸ばす傾向が強いですね。世界史は大航海時代から始まりましたが、“マゼランがどこを航海したか”だけでなく、“侵略された原住民の立場で考えてみよう”と指導されたのが印象的でした。

教育大学の附属校なので、先生方が教育に実験的な試みを持ち込むことも特徴です。テストの内容もクラスによって異なるので成績は貼り出しません。むしろ、生徒自身が課題を見出し、丹念に調査してレポートにまとめることが評価の対象となっていました」

クラスメイトは附属小から進学してきた“スーパー内部”、中学からの“内部”、高校からの“外部”に分けられるそうだが、「クラス内カーストはなく、お互いの良さを尊重し合っていましたね。校舎やグラウンドが非常に広く、部活動も盛んでした。

なかでも毎年初夏に行われる学習院との伝統の“院戦”は、両校の運動部が対戦する晴れ舞台です。私の在学時には、三笠宮家の瑶子女王が学習院の剣道部にいらっしゃいました。

筑附生は学習院に親しみとライバル心を抱いているので、もし悠仁さまが筑附生として院戦に臨まれたら前代未聞の事態ですね」(同)

波紋を広げる“特別ルート”

By SAYAKA

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